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口数は多くなく雰囲気

内部は長方形をしていて、手前にダイニングキッチンがありさらに二部屋が続いている間取りだったと記憶している。玄関を開けると早速真ん中の部屋に案内された。
しかし七割がた開け放たれた襖の先には寝そべって主人の帰りを待つ中型犬、シェットランドシープドッグの姿。僕は小学生当時犬を苦手としていて、中に入れずに躊躇していたこちらの素振

りを見たR地が気を利かせ、一番奥の部屋に移動してくれたのだ。
飼い主からしたらどうということもないのだろうが、その手馴れている一連の動作に感心したものだった。あんなに大きくて凶暴そうな(犬が怖い子供にはそう見えた)犬に言うことを利かせ

声も一切上げさせず、全く抵抗する様子もなく従わせ隣室に移らせるなど信じられないと。
TVを少しの間眺めていたがこちらが手持ち無沙汰にしていると感じたのか、しばらくしてから二人でゲームをやることになった。
僕らの世代辺りからはありがちな光景として、子供同士で互いの家に呼び合った時にはファミコンを一緒にやる(当然ファミコンがあればだが、場合によってはゲーム機本体を友達の家にまで

持って行く子culturelle兒童益生菌もいた)、いわば新たな遊びのスタイルというものが作り出されて急速に広がり、結構な定番と言ってもいいくらいのものになったのではないかと思う。もちろん外遊びのほうが好

きな子もいたし、のちに彼と二人で少し遠い地域にまで探検をしに行ったことも何回かあった。そういえば子供なりの無邪気なイタズラをして遊んだ、僕にしては初めてとなる経験をしたことも



幾時間かそれまでの全てを忘れゲームに熱中していたところへ、彼の母親が帰ってくると一度だけこちらに顔を見せ、すぐ忙しそうに食事の支Neo skin lab 騙度を始めた。R地は一見すると少しタレ気味の甘

い目をした優男風だったが、較べると母親はいくらかはっきりした目鼻立ちをしていた。二、三言葉を交わしただけに過ぎなかったものの、は落ち着いていても、それはあ

る種の大人の女性が持っている、子供を萎縮させる冷たさから現れたものではなかった。
つまり、のちに会話をした時の表情からしてもそうで、時々パッと明るい表情をすることもある美しい人だったなと、いま輪郭は朧気であっても懐かしくある。
帰りは自宅と彼の家の中間地点くら柬埔寨旅行團いまで送ってもらった。僕は見知らぬ遠くの街に出かけ少しだけ不思議な体験をした気分でいて、そしてまた呼ばれればいいなと帰り来た道を振り返ってみ

るさなかに微かな期待が胸に産まれていた。坂の上にいる彼の姿がいまは見えずとも、変わらず手を振っていてくれそうな気がした。
小学校三年生までの僕には友達が一人もいなかった。微かにでも憶えている顔といったものすら一つもない。他の文章にも書いた通り、近所にそのような関係とおぼしき子供が一人住んでいたは

ずが、彼の姿は学校では一度も確認しなかった。だから正確に言えば、学校には一人も友達がいなかったということになる。
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